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アニメ・漫画をジェンダー視点で。 特別グループ展「Beyond Flat: わたしたちを描き直すために」


  • 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ 〒105-0001 (マ⁠ップ)

アニメ・漫画をジェンダー視点で。

特別グループ展「Beyond Flat: わたしたちを描き直すために」

「Gallery & Restaurant 舞台裏」(麻布台ヒルズ内)にて、小宮りさ麻吏奈、セマーン・ペトラ、みょうじなまえ、門眞妙、山本れいらによる特別グループ展「Beyond Flat: わたしたちを描き直すために」を2026年1月29日(木)〜2月15日(日)の会期にて開催いたします。

◾️開催概要

⚫︎開催期間:2026年1月29日(木)〜2月15日(日)
⚫︎開催時間:■ギャラリー【火-日】11:00〜20:00

※1月29日(木) のみ17:00〜20:00

      ■レストラン【火-金】LUNCH 12:00〜15:30 (L.O.15:00)

                DINNER 17:00〜22:00 (L.O.21:00)
            【土・日】12:00〜18:00 (L.O.17:00)

※土日はカフェ営業となります。
⚫︎定休日

月曜定休 ※月が祝日の場合は翌日が休業日となります。         
⚫︎観覧料:無料            
⚫︎開催場所:〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F

⚫︎アクセス:・東京メトロ日比谷線神谷町駅5番出口より、駅直結 徒歩1分

      ・エレベーターあり、バリアフリー

      ・車椅子、ベビーカーの入場可能


◾️ポップアップ内容

「Gallery & Restaurant 舞台裏」では、小宮りさ麻吏奈、セマーン・ペトラ、みょうじなまえ、門眞妙、山本れいらによる特別グループ展「Beyond Flat: わたしたちを描き直すために」を開催いたします。アニメやマンガは、日本において独自に発展し、現在では国際的な人気を博すポピュラーカルチャーです。オタク文化やキャラクター表象は現代美術にも影響を与え、90年代以降の作家や批評家たちによって理論化され、日本美術史における一つの大きな潮流が形成されてきました。しかしながら、アニメやマンガ的な表象を用いた現代美術が受容されていく過程において、ジェンダーやセクシュアリティという視点からの批評的検証は、極めて限定的な領域に留まっています。Beyond Flatは、これまで男性中心主義的な言説によって論じられがちだったキャラクター表象に対し、フェミニズムやクィア的な視点から一石を投じるプロジェクトです。Beyond Flatプロジェクト展覧会第一弾となる本展に集まる5人のアーティストたちは、絵画、映像、インスタレーションなど様々な表現方法を通じ、これまでの美術史において周縁化されてきた表象の地平に鋭い問いを投げかけています。本展のタイトル「わたしたちを描き直すために(Imagining Other Forms of Us)」には、既存の男性・異性愛中心的な枠組みを解体し、これまで歪曲あるいは不可視化されてきた「わたしたち」の表象を取り戻すという意味が込められているのです。また、本展会期中には会場の「Gallery & Restaurant 舞台裏」にて、展覧会に合わせて制作された冊子『Beyond Flat ZINE Vol.1』を配布予定です。(部数限定、先着順) なお、2026年夏より、寺田倉庫が運営する「BONDED GALLERY」にて第二弾となる展覧会が開催される予定です。Beyond Flatプロジェクトの継続的な活動にぜひご注目ください。

https://www.terrada.co.jp/ja/service/event-space/bonded-gallery

◾️アーティストについて

小宮りさ麻吏奈

1992年アトランタ出身、東京在住。クィア的視座から浮かび上がる新たな時間論への関心から「新しい生殖・繁殖の方法を模索する」ことをテーマに、バイオテクノロジー、パフォーマンス、映像、インスタレーションなどメディアにとらわれず活動している。共同プロジェクトとして、制度における同性婚不可と建築法の問題を重ね合わせ再建築不可の土地に庭をつくるプロジェクト「繁殖する庭」、クエスチョニングを続けるためのクィア・フェミニズムアートプラットフォーム「FAQ?」など。また、同名義にて漫画家としても活動、既刊に「線場のひと・上/下」(リイド社)。

セマーン・ペトラ

1994年ハンガリー・ブダペスト生まれ。アニメーションやヴィデオゲーム的風景を用いて映像作品を制作するアーティスト。現実の生活がフィクションであるかのように体験される出来事を中心的なモチーフとする。作品では自身をモデルとしたキャラクター「Yourself」が主人公となり、さまざまなデジタル領域を横断しながら、それらの境界域やそこで発生する状況を探索していく。制作を通じて、オン/オフ・スクリーンを問わずフィクションで飽和しきった現代の風景のなかで、わたしたちの記憶や自己イメージがどのように形成されるのかを探求している。

みょうじなまえ

1987年 兵庫県生まれ、2019年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業。自身のこれまでの体験を契機として、女性の身体、性、アイデンティティとその消費をめぐる問題をテーマに作品を制作している。作品制作を通して、人はコミュニティの中でどのようにして「男」や「女」として作られていくのか、私たちのアイデンティティを形成しているものは何か、そしてそこから生まれる歪みに関する事柄を、常に社会と自分自身へ問いかけ続けている。

門眞妙

アーティスト。1985年宮城県仙台市出身。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。アニメ的な少女のキャラクターと精緻な背景描写の絵画表現を中心に活動。言葉にできない「感情」「時間」「一瞬」の集積と、この世界との和解を描く。キャラクターのかたちをした「ひと」としての少女のアップデートを続ける。

山本れいら

東京都生まれ。日本の社会政治的状況を探求し、フェミニズムおよびポストコロニアリズムの視点を反映させた作品を制作している。彼女の作品は、日本の原子力史や戦後の制度的性暴力を批判的に考察し、またアニメやマンガ文化をフェミニズムおよびクィアの視点から再解釈する試みを行っている。

◾️会場:Gallery & Restaurant 舞台裏

2023年11月に麻布台ヒルズ ガーデンプラザAにオープンした「Gallery & Restaurant 舞台裏」はアート作品を鑑賞したあとに誰かと語り合いたくなる空間として、お酒や食事を楽しめるスペースを内包しています。ここでは作品と出会うことで芽生えた感情、もしくは混乱や困惑なども一緒にいる誰かと共有することができます。26坪という限られた空間ですが、展示スペースの裏側に回り込むとそこにはシェフのいるキッチンがあり、冷えた白ワインと気楽な前菜、本格的なコース料理も召し上がっていただけます。美術館に所蔵されるようなベテランのアーティストから、グローバルなマーケットで熱い視線を集める話題のアーティストまで、ときには演劇やダンスのようなパフォーマンスも企画します。

▽Instagramアカウント

https://www.instagram.com/butaiura_artsticker/

◾️ArtSticker(アートスティッカー)について

株式会社The Chain Museumが運営する、アートに出会う機会と、対話を楽しむ場所を提供し、アート鑑賞の「一連の体験をつなぐ」プラットフォーム。著名アーティストから注目の若手アーティストの作品まで、幅広く収録。作品のジャンルも、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど、多岐にわたっています。また、ArtStickerはデジタル上だけでなく、リアルでユニークな場所と出会うことで、アートやアーティストが世界と直接つながることを希求しています。

▽ArtSticker Webサイト

https://artsticker.app/

▽ArtSticker ダウンロードURL

App Store:https://apps.apple.com/app/artsticker/id1446438049

◾️株式会社The Chain Museum概要

社名   :株式会社 The Chain Museum(読み:ザ・チェーンミュージアム)

所在地  :東京都渋谷区猿楽町17-10 代官山アートビレッジ3階 代官山TOKO

代表者  :代表取締役 遠山 正道

▽株式会社 The Chain Museum 公式Webサイト

https://www.t-c-m.art/


◾️POPAP編集部より

近年アニメや漫画が世界で流行っている。しかし、広まるにつれてにそこに宿るジェンダー的な日本の価値観はどのように再考できるのか。日本から出発するコンテンツだからこそ今一度考えたい、フェミニズムやクィア的な視点から見たアニメや漫画を5人のアーティストたちの問いを見て、私たちも考えさせられたい。

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