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日本最大級の国際的なアートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」を10月28日(土)から30日(月)まで開催!


  • 京都国際会館 japan (map)

日本最大級の国際的なアートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」を10月28日(土)から30日(月)まで開催!

リードパートナーには「三菱地所株式会社」、「株式会社エディオン」を迎えます!

総勢64のギャラリーが国内外から参加する「ギャラリーコラボレーション」と「キョウトミーティング」の2つのセクションに加えて、「ACK主催プログラム:ACK Curates」としてキュレトリアルテーマを設けて展開する「パブリックプログラム」、「ACK Talks」、「ACK Kids’ Programs」などのプログラム全容が決定しました。本日10月28日より開催される、今注目のアートイベントです。

プログラムディレクターの山下有佳子が掲げたキュレトリアルテーマは「Visions of a Torn World:循環と共存」。時代によって変化する人の立場や考え方、その違いを互いに理解し合おうと立ち止まり、考えたり議論を重ね、よりよい方向に向かう循環を促す場を目指します。そして、国籍やジェンダー、職業など差異があることと、平等であること、それらが共存するような、より広く開かれたアートフェアの在り方を模索します。フェアとしてのブース展示のほか、国内外のアートの動向から社会問題まで、幅広いテーマを扱うACK Talksを実施するとともに、親子で参加できるACK Kids’ Programsやバイリンガルで対応する託児所の設置なども行います

ACK主催プログラム:ACK Curates

ACKが主催するACK Curatesでは、国立京都国際会館の屋内外さまざまな場所において、多様化する芸術領域を包括するような「パブリックプログラム」展示、「ACK Talks」、「ACK Kids’ Program」を開催します。

※ プログラム詳細は各Webページをご覧ください。

<パブリックプログラム> https://a-c-k.jp/ack-curates/public-program/

フェア会場及びその周辺の様々なスペースを広く使った企画展。今年のゲストキュレーターとして迎えたグレッグ・ドボルザーク氏がセレクトした作品が会場を彩ります。

パブリックプログラムテーマ「BEYOND GLITCH:壊れた世界で現実を描き直す」


私たちが生きる現在では、ますます多くの「グリッチ」(誤動、故障)が生じています。近年、人間の健康も、地球の健康も危機に瀕しています。それによって、私たちがこれまで生活を秩序立てるために使用してきたシステムと構造が崩壊し、それらの不備や不平等さ、論理的欠陥が明らかになりました。この深刻な変革の時期において、私たちに求められるのは、不快感を受け入れ、我々の互恵関係への批判的眼差しを持ち、既存の権力、富、ジェンダー、環境の構造に対して創造的な抵抗を試みることです。2023年のACKパブリックプログラムでは、今日の現実における「グリッチ」を打ち砕くようなアーティストの作品を取り上げ、既成の秩序に挑戦する多様な視点に対して光を当てることを試みます。

  Han Ishu, Knitting a Cornfield, 2021 © Han Ishu

Kaz Oshiro, Three door cabinet (Black woodgrain, tape and flyer), 2014, Courtesy of the artist and Maki Gallery

出展作家:潘逸舟/米谷健+ジュリア/カズ・オオシロ/山内祥太 ほか 

   

ゲストキュレーター:グレッグ・ドボルザーク

Photo by Ono Kenji

早稲田大学の国際学術院教授(歴史・文化研究、アート研究、太平洋・アジアのジェンダー研究)。2018年にはポストコロニアル時代の太平洋の歴史に関する著書『Coral and Concrete』を出版。オセアニアにおけるアートと抵抗に関する講演を多数行っており、学術論文も数多く発表している。2022年にはブリズベンで開催された第10回アジア・パシフィックトリエンナーレ(APT)における「エアーカヌー〜北オセアニアからのアート」展の共同キュレーターを務めた他、2017年の第一回ホノルルビエンナーレを含む多くの展示にアドバイザーとして関わった。彼が創設した草の根ネットワーク、プロジェクト35(さんご)は、アートと学術的な交流を通じて、日本における太平洋諸島地域についての意識を高めることを目的としている。

ACK Talks 

ACK Talksでは、2023のキュレトリアル・テーマ「Visions of a Torn World:循環と共存」を起点とする11のセッションを実施します。
情報化社会におけるネットワークの拡大は、私たちに新しい出会いやつながりを可能にしました。一方で昨今のパンデミックや国家間の衝突、経済格差などの諸問題は、社会の中にある亀裂や分断をあらわにしました。持続可能な社会とは、絶え間ない接続と分断との循環を乗り越え、共存できる社会のことではないでしょうか。
そうした社会の実現のために、社会の中のアートの現在地を再確認し、これからのアートのミッションや、エコロジーに関する思想について取り上げます。また、伝統を色濃く残す京都を舞台とするACKならではの視点として、こうした社会背景に対し、京都という都市がどのような役割を担うことができるのか、そのポテンシャルを模索します。
※日英​​同時通訳、オンライン配信あり
※参加費無料、当日先着順(入場料は別途必要)
※プログラム・登壇者はやむを得ない理由で予告なく変更となる場合がありますのでご了承ください。
https://a-c-k.jp/talks/https://a-c-k.jp/talks/

配信URL(10月28日(土)):
https://www.youtube.com/watch?v=M3y0WKHHSkg

登壇者:

フール・アル・カシミ(シャルジャ財団理事長兼ディレクター/国際芸術祭「あいち2025」芸術監督)
青木淳(建築家/京都市京セラ美術館館長)
アーロン・セザール(デルフィナ財団協同設立者兼ディレクター)
グレッグ・ドボルザーク(早稲田大学国際学術院教授)
シアスター・ゲイツ(アーティスト)
長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長)
キム・へジュ(シンガポール美術館 シニアキュレーター)
細尾真孝(株式会社細尾 代表取締役社長)
片岡真実(森美術館館長/国立アートリサーチセンター センター長)
加藤泉(美術家)
名和晃平(彫刻家/Sandwich Inc.代表/京都芸術大学教授)
コア・ポア(アーティスト)
ジャスティン・ヨウ(Plan b Inc.  シニアパートナー/Alife Holding Co., Ltd. 創業者兼CEO)
ジャスミン・ワヒ(Project for Empty Space 設立者兼共同ディレクター) ほか

 

ACK Kids’ Programs https://a-c-k.jp/for-kids/

会場内をガイドツアーで巡る「みる」と、実際に手を動かしてアーティストとともに作品を作る「つくる」がセットになった参加型ワークショップです。また、生後3ヶ月〜7歳までのお子様連れのお客様に、バイリンガル対応の託児サービスをご用意しています。(要事前申込、無料(ACK入場料は別途必要))

・「みる」ガイドツアー講師(3日間共通)
  京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター(ACC)

・「つくる」ワークショップ講師(対象年齢)
  10月28日(土) 副産物産店 (8−13歳)
  10月29日(日) 谷澤紗和子(8−13歳)
  10月30日(月) 金氏徹平 (どなたでも※7歳以下のお子様は親子で参加可)

※ワークショップ参加申込やプログラムの詳細:  https://a-c-k.jp/for-kids/

※託児サービスの利用申込についての詳細:https://a-c-k.jp/for-kids/#nursery

副産物産店

谷澤紗和子 Photo: Chiba Atsuko

金氏徹平 Photo: Kawashima Kotor

その他、国立京都国際会館や京都府内各所で、ACKの会期と合わせてさまざまなプログラムが開催されます。

各会場の位置はGoogle Mapからご確認いただけます。

<スペシャルプログラム > https://a-c-k.jp/special-programs/

今年会場を拡大して使用する国立京都国際会館ニューホールで、パートナー企業のご協力のもと開催する特別企画です。7つの多様性に富んだ企画が揃いました。

昨年に引き続き今年もリードパートナーとして参画する株式会社エディオンとは、インターネット・アートの第一人者、ラファエル・ローゼンダールの世界観をコダマシーン(金澤韻+増井辰一郎)のキュレーションにより居室的空間のインスタレーションとして表現する《Looking at Something》を展開。今年初参画の株式会社大丸松坂屋百貨店とは、同社が始動した次世代アーティストを支援する「Ladder Project」よりスクリプカリウ落合安奈の新作を、また市内別会場となるBijuuでは玉山拓郎の新作を展示します。他にも、メルコグループとはanonymous collectionの2023年の活動から選出した作品を集めたアワード展示を、三菱UFJフィナンシャル・グループとは日本のものづくりの原点ともいえる工芸を応援する目的で始動した「MUFG工芸プロジェクト」からセレクトした”工芸の今”を、さらに「同時代性」をテーマとして2022年2月に始動したUESHIMA COLLECTIONとは、コレクションの原点である抽象絵画への関心が特徴的に現れている作品を厳選して展示構成するとともに、株式会社マツシマホールディングスとは小金沢健人と田村友一郎の2人展を展示します。オフィシャルシャンパーニュパートナーのポメリーとは、京都を拠点に活動する若手アーティストのさらなる活躍支援を目的とするアワード「Pommery Prize Kyoto」を新たに実施し、最終選考に残ったアーティストの作品を会期中にVIPラウンジおよびオンラインにて紹介します。

1. Rafaël Rozendaal, Installation view from Generosity at Towada Art Center, Aomori, 2018.Photo by Oyamada Kuniya 2. スクリプカリウ落合 安奈 Photo by Nakazato Kotetsu 3.玉山 拓郎 Photo by 大町 晃平 

4. anonymous collection AWARD ©Morie Kohta 5. 開化堂 6.堤淺吉漆店 

7. ジャデ・ファドジュティミ《A Patchwork Trail》 2022  © Jadé Fadojutimi Photo by Ueshima Collection 8. 左:小金沢健人《正方形並行生成》2023 右:田村友一郎《啓示》2023 9.シャンパーニュ ポメリー

<市内連携プログラム>https://a-c-k.jp/associated-programs/

京都の街を回遊しながら楽しめるプログラムです。

特別展示として、東福寺塔頭光明院では株式会社SGCとともに日本画家・丹羽優太のインスタレーションを、平安神宮では株式会社ギークピクチュアズとともにCOIN PARKING DELIVERYのアート作品を展開します。また、公募により選考した京都市内で同時期に開催される5件の企画展とも連携し、京都ならではの体験を通したアートとの出会いがより豊かなものになることを目指しています。

ACKと同時期にお楽しみいただけます。

1. 左:丹羽優太 右:東福寺塔頭 光明院 2. 右:平安神宮 3.瑞雲庵 Photo by 鈴木秀法 
4. フォスター・ミックリー「Through the Clouds」無鄰菴、 2021 (c) Foster Mickley 
5. 磯谷博史、展示風景:「Prada Mode Tokyo」東京都庭園美術館、東京、2023年 
6.鬼丘鬼鏟《近古代臨摹》2018年、Photo by 陳藝堂 
7. ナヴィッド・ヌール「Mono no aware ness」2010-2023   Courtesy of the artist

チケットを9月1日(金)より販売開始します
ACKチケット(オンラインのみ)

 早割価格        一般 2,500円 大高生 1,000円 ※10月13日(金)まで
 通常料金        一般 3,000円 大高生 1,500円
 URL:https://e-tix.jp/a-c-k/

■開催概要

●開催日程:一般公開 2023年10月28日(土)~10月30日(月)
●内覧会 10月27日(金) ※報道関係者と招待者のみ
●開催時間:12:00–19:00(最終日は17:00まで)※最終入場は閉場の1時間前まで
●会  場:国立京都国際会館(京都市左京区宝ヶ池)ほか
●出展ギャラリー数:64(国内35、海外29、うち初出展33)


■編集部よりひとこと

今年で3回目となる日本最大級のアートフェアが京都にて開催されます。
会期中は、会場のみならずサテライトプログラムをはじめ街全体がアートイベントで盛り上がっています。
芸術の秋、ぜひ京都の街を巡ってみるのはいかがでしょう。

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