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世界初の物語映画の監督であるアリス・ギイのドキュメンタリー映画『映画はアリスから始まった』が公開!「アリス・ギイ短編集」の限定上映も!


  • アップリンク吉祥寺 〒180-8520 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目5−1パルコ地下2階 Musashino, Tokyo, 180-8520 Japan (map)

世界初の物語映画の監督であるアリス・ギイのドキュメンタリー映画『映画はアリスから始まった』公開記念として、「アリス・ギイ短編集」が限定上映決定!

パメラ・B・グリーン監督作品映画『映画はアリスから始まった』(7⽉22⽇(⾦)からアップリンク吉祥寺にて公開)の劇場公開を記念して、アリス・ギイの、1898年から1907年までの短編13作品をアップリンク吉祥寺(東京)、名演小劇場(名古屋)、シネ・ヌーヴォ(大阪)などで限定上映が決定


世界初の物語映画の監督となったアリス・ギイをめぐるドキュメンタリー映画『映画はアリスから始まった』で、アリス・ギイに興味を持った観客が、彼女自身が100年以上前に監督した作品を見ることができる貴重な機会となります。

『マダムの欲望』 (c)DR

■アリス・ギイとは?

映画が誕生して100年。世界初の物語映画監督・女性監督でありながら、アリス・ギイの名は映画史に埋もれて忘れられてきた。女性は男性に従属するものという社会通念のなかで傑出した彼女の才能は正当に評価されず、大半の作品が男性スタッフの名前で監督にクレディットされたためである。アリス・ギイは 1873 年、パリ郊外に生まれた。父の死後、家計をささえるために職業訓練を受けたのち、レオン・ゴーモンの秘書になる。折から「動く写真」の時代が到来しており、ゴーモンは映写機の製造と販売、さらには「動く写真」の製作にまで手を広げていた。それを手伝いながら生来の想像力を刺激されたアリスは、カメラの前で人に演技させて「キャベツ畑の妖精」を完成。時に 1896 年、これこそが単に「動く写真」ではない、世界で最初のストーリーのあるドラマティックな「映画」だった。その創作欲はとどまることなく、新設されたアメリカ支社の支社長となった夫ハーバート・ブランシェ=ボルトンとともにニューヨークへと赴いてからも、次々と作品を作っていく。だが、女性差別の状況は変わらず離婚もかさなった失望のうちに映画界から身を引いたまま、1968 年に世を去った。ちなみに彼女が基礎づくりに多大な貢献をしたゴーモン社は、いまもフランス最大の映画会社として稼働している。

■「アリス・ギイ短編集」上映作品


全13作品(上映時間:50分、提供:アンスティチュ・フランセ)

・『催眠術師の家で』Chez le magnétiseur(1分/白黒)1898年
・『世紀末の外科医』Chirurgie fin de siècle(2分/白黒)1900年
・『オペラ通り』Avenue de l’Opéra(1分/白黒)1900年
・『全自動の帽子屋兼肉屋』Chapellerie et Charcuterie mécaniques(1分/白黒)1900年
・『カメラマンの家で』Chez le photographe(1分・白黒)1900年
・『フェリックス・マヨル 失礼な質問』Questions indiscrètes(3分/染色 → 彩色)1905年
・『マダムの欲望』Madame a des envies(5分/白黒)1906年
・『フェミニズムの結果』Les Résultats du féminisme(8分/白黒)1906年
・『キャスター付きベッド』Le Lit à roulettes(4分/白黒)1907年
・『ソーセージ競争』La Course à la saucisse(5分/白黒)1907年
・『ビュット=ショーモン撮影所でフォノセーヌを撮るアリス・ギイ』Alice Guy tourne une phonoscène(2分/白黒)1907年
・『バリケードを挟んで』Sur la barricade(5分/白黒)1907年
・『銀行券』Le Billet de banque(12分/白黒)1907年


■「アリス・ギイ短編集」上映劇場

・アップリンク吉祥寺(東京)・・・7 月23 日(土)、24 日(日) 2 日間限定上映
・名演小劇場(名古屋)・・・・・・7 月30 日(土)、31 日(日) 2 日間限定上映
・シネ・ヌーヴォ(大阪)・・・・・8 月20 日(土)~の『映画はアリスから始まった』上映期間中に上映予定※タイムテーブル、料金などの詳細は各劇場にお問合せください。その他、各地の劇場でも上映予定あり


■『映画はアリスから始まった』概要

・私たち映画⼈の誰もが、初めて物語映画を作ったアリス・ギイを知らなかった。泣きも叫びもせず1000もの映画を作り上げた、⾮常によくできた⼥性、アリス・ギイ。彼⼥は完全に忘れ去られ、歴史から消されていたのだ―
――ジョディ・フォスター

・アリス・ギイは優れた感性と詩的な⽬を持つ監督である。
――マーティン・スコセッシ



1895 年3 月、リュミエール兄弟が初めて映画を上映した場所に、彼女はいたー
その時、アリス・ギイは映画の”物語る力”に可能性を見出していた!
「記録するだけの映像は退屈。映像で物語をつくったらどうかしら」
クローズアップ、特殊効果、カラー映画、音の同期…現在の標準的な映画製作技法を次々と生み出し、『キャベツ畑の妖精』『キリストの誕生』など1,000作品以上を手掛けた監督・製作・脚本家、アリス・ギイは、リュミエール兄弟やジョルジュ・メリエスと並ぶ映画のパイオニアであり、ハリウッドの映画製作システムの原型を作り上げた世界初の女性映画監督。なぜ映画史から忘れ去られていたのか?
本作のナレーションを担当するのはアカデミー賞最優秀主演女優賞を2度受賞しているジョディー・フォスター。ベン・キングズレーや、アニエス・ヴァルダ、マーティン・スコセッシら映画界の早々たる面々や、アリス自身と彼女の親族らへの膨大なインタビューと緻密なリサーチ、アリス作品のフッテージの数々によってアリス・ギイの功績とその生涯を明らかにする。

■作品概要

第71 回カンヌ国際映画祭正式出品
第15 回バンクーバー国際女性映画祭最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞
・HP:http://www.pan-dora.co.jp/aliceguy/
・ナレーション:ジョディ・フォスター
・監督:パメラ・B・グリーン
・ 製作:ロバート・レッドフォード 他
・出演:アリス・ギイ=ブラシェ/シモーヌ・ブラシェ/ベン・キングズレー/マーティン・スコセッシ/アニエス・ヴァルダ 他

・原題:Be Natural: The Untold Story of Alice Guy-Blach.

2018年/アメリカ/カラー+モノクロ/103分/ドキュメンタリー

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