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獅子舞視点で地域を考える「獅子舞生息可能性都市」が2022年度実験報告展「シシのけものみち」を4月21-25日に開催


  • gallery full ⇔ empty 東京都杉並区和泉1丁目30−21 Suginami City, Tokyo, 168-0063 Japan (map)

獅子舞視点で地域を考える「獅子舞生息可能性都市」が2022年度実験報告展「シシのけものみち」を4月21-25日に開催

メンバーのユニット「獅子の歯ブラシ」の活動1周年を記念──会場は杉並区・gallery full⇔empty

「100年先の世界を豊かにするための実験区」というコンセプトのもと、これからの時代を担う若い世代とともに新しい価値の創造に取り組む未来創造拠点「100BANCH」で活動する「SHISHIMAI habitat city(獅子舞生息可能性都市)」。活動メンバーが組織するアーティストユニット「獅子の歯ブラシ」の活動1周年を記念した展示を開催します。東京都杉並区の代田橋にあるgallery full⇔emptyにて、2023年4月21日から25日の5日間、行われます。

1周年記念展示、テーマは「シシのけものみち」


3人組のアーティストユニットである「獅子の歯ブラシ」は、地域に根付く伝統的な獅子舞とは異なり、一時的にさまざまな特徴を持った町に滞在し、獅子舞(シシ)を制作して舞い歩いています。これは町の時空間の余白や人の寛容性など、獅子舞が生息しうるか?という視点によって地域の暮らしを可視化する取り組みです。

今回は「シシのけものみち」を展示コンセプトに、2022年度の活動を振り返るとともに、各回のシシをどのように制作して舞い歩いたのか、映像をメインに展示を行います。会場は東京都杉並区の代田橋にあるgallery full⇔emptyで、代田橋駅から徒歩10分の場所にあります。

■ 開催概要

会場となるgallery full ⇔ empty

● 日時:2023年4月21日(金)~ 25日(火)
● 開館時間:10時~20時
● 会場: gallery full ⇔ empty
● 観覧料:無料
● 会場住所:
gallery full ⇔ empty
東京都杉並区和泉1丁目30−21
https://fullempty.net

 

2022年度、獅子の歯ブラシの制作を振り返る
2022年度は、このような町に滞在し、活動しました。
・秋田県秋田市(2022年4月)
・秋田県五城目町(2022年6月)
・東京都渋谷区(2022年8月)
・徳島県神山町(2022年10月)
・岩手県遠野市(2022年11月)
・秋田県能代市(2023年2月)

滞在の様子はnote(https://note.com/shishinoha)でもご覧いただけます。

東京都渋谷区で制作したシシ

徳島県神山町で制作したシシ

■ 獅子の歯ブラシの概要

 獅子の歯ブラシ ロゴ

獅子の歯ブラシの概要 3人組の獅子舞ユニットは「獅子の歯ブラシ」と名乗っています。獅子にとって最も重要な行為は「噛む(bite)」ことで土地に宿る厄を祓うことです。見方を変えれば、噛むための ”歯”と噛むべき ”厄”がなければ、獅子は生息できません。獅子舞の生息可能性を探る一連の活動は、獅子に欠かすことのできない ”歯”を磨く行為と等しく捉えることができるのではないでしょうか。


そう考えた私たちは獅子の歯を磨くように、その厄祓い感覚を洗練させていきたいという想いから「獅子の歯ブラシ」と名乗ることにしました。メンバーは獅子舞マニアの稲村行真、パフォーマーの工藤結依、美術家の船山 哲郎の3名で活動中です。この3名は2022年1月に秋田県秋田市にて行われた「Akibi複合芸術ピクニック 秋田/沖縄」という企画で結成に至りました。その後、2022年4月に秋田県秋田市でのイントロダクション展「デバヤシ」から活動を開始しました。

獅子の歯ブラシメンバー(左から船山、稲村、工藤)

なぜシシの舞い歩きをするのか?

発想の原点は徹底的に獅子舞という専門性を追求してマニアになることによって、町が今までと違った景色に見えてくるという面白さでした。獅子舞の視点で景色を眺めてみると、町の中でも居心地の良し悪しがあります。これは空間の余白や地域共同体の存在、受け入れの寛容さなどを表します。

また、私たちの視点は伝統的な獅子舞のあり方を肯定も否定もしません。地域を転々と取材することで得られた知見を生かし、神出鬼没に遊び感覚で町に獅子舞を出現させ舞い歩くことに快感を覚えるようになりました。伝統的な獅子舞を個人のアクションとして解放することで、極めて自由な獅子舞づくりが可能となります。

このようなカジュアルな側面を保持して、さまざまな土地に滞在し、多様な環境における経験を蓄積していくことで、新しい普遍性と機能の発見に結びつくと考えています。

秋田県能代市で制作したシシ

■ 100BANCHについて

「100年先の世界を豊かにするための実験区」というコンセプトのもとに、これからの時代を担う若い世代とともに新しい価値の創造に取り組む複合施設です。パナソニックが創業100周年を迎えることを機に、「常識にとらわれない若いエネルギーの集まりが、100年先の未来を豊かにしていく」という思いから2017年7月7日に設立。

以来、野心的な若者が未来を創造していく一歩を、24時間365日実験可能な「場所」とともに、各分野の第一人者であるメンターによるアドバイス、年間100を超えるイベントや大型展示会などでの発信の「機会」を提供して支援。応募総数約882件のうち、284プロジェクトを採択(2023年2月28日現在)し、加速支援を行っています。

ホームページ: https://100banch.com/

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