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能登地震の瓦や廃棄予定の陶磁器が芸術作品に変わる。「We Are All Fragments」展覧会開催


  • 松井ビル8F 東京都新宿区新宿3丁目32−10 〒160-0022 Japan (マ⁠ップ)

能登地震の瓦や廃棄予定の陶磁器が芸術作品に変わる。「We Are All Fragments」展覧会開催

能登地震の瓦や、廃棄される予定だった陶磁器の破片が芸術作品に変わる展覧会「We Are All Fragments」。建築家・永山祐子氏やロバート・キャンベル氏らによるトークセッション、親子で参加できるワークショップも開催。


■企画展概要

企画展名:「We Are All Fragments -私たちは、みんなカケラだ- 」
会期:2026年1月10日(土)〜1月25日(日)
時間:12:00〜19:00
オープニングパーティー:2026年1月10日(土)16:00〜19:00
休廊:月-火
入場:無料
会場:AWASE gallery プロジェクトスペース「On」
(〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目32−10 松井ビル8F)


展示ディレクター:中村幸介
共催:AWASE gallery、株式会社CACL
協力:有限会社永山祐子建築設計
お問い合わせ:info@awasegallery.com


株式会社CACLは、2026年1月10日(土)〜1月25日(日)、東京都新宿区にあるAWASE galleryとの共催企画展示「We Are All Fragments -私たちは、みんなカケラだ- 」を開催します。

期間中には、子どもの可能性を広げる学びの場を提供するintoART(運営:株式会社Gotoschool)と共同で子ども向けの陶磁器片を用いたワークショップを開催するほか、複数のトークセッションを実施します。

会場では、小皿やプレートなどの『one mesh』シリーズ作品を中心に、2025年9月に発表された株式会社LIXIL、有限会社永山祐子建築設計とのトリプルコラボで実現した黒瓦を使った建材サンプル『textone-NOTO-KAWARA』など、これまでの活動を一挙にご紹介します。また、ワークショップでの制作も予定している箸置き「HASHI STAND」も展示・販売する予定です。


■会場作品展示例

左から順に『one mesh 251125』『one mesh 201025』


■【期間中イベント①】箸置き作りワークショップ

今回はAWASE galleryとintoARTがコラボし、規格外として廃棄予定の九谷焼や能登地震で割れた陶磁器片を使って、箸置き制作のワークショップを行います。

(intoARTとは、株式会社Gotoschool が運営する、こども~大人を対象に、アートを通じて「自分で考える力」と「表現する力」を育てる学びの場です。)

ワークショップ概要

  • 日時:1月12日(月・祝)①10:30~12:00  ② 13:30〜15:00 ③ 15:30〜17:00

  • 対象:小さなお子様から高齢の方まで(親子での参加も推奨)

  • 募集人数:各枠10名(3歳以上のお子様が参加可 / 中学生以下のお子様には保護者1名様まで同伴可 / 1組あたりまとめて3名様分まで購入可)

  • 価格:税込6,500円(intoART会員は税込5,500円)※1名あたり箸置き2つの制作原価を含みます。

  • 応募フォーム:https://artsticker.app/events/109529 (※先着申込順)

AWASE gallery × intoARTのコラボで開催された、過去のワークショップの様子

CACLでこれまで開催してきた箸置き制作のワークショップの様子

完成した箸置きの例


■【期間中イベント②】トークセッション「社会課題のデザイン手法」

さまざまな社会課題に対して、いかにワクワクする解決策を見出し、デザインへと落とし込んでいくか。
また、世の中で価値がないと判断されるものを、どのように新しい可能性へと昇華していくのか。

3社が共同で取り組んだ能登瓦の取り組み(※)を皮切りに、建築・アート・文化的な観点から、新しい価値の見出し方と表現方法について、それぞれの視点で紐解きます。

※CACL×LIXIL×永山祐子建築設計、能登の伝統的風景を。未来へと継承していくための共同プロジェクト詳細はこちら:https://newsroom.lixil.com/ja/2025090101

概要

※応募多数の場合は抽選の上、当選者にのみ年内にご連絡予定です。

登壇者

(左)永山 祐子 / 建築家・有限会社永山祐子建築設計代表
(中)羽賀 豊 / 株式会社LIXIL常務役員、DESIGN & BRAND JAPAN リーダー
(右)奥山 純一 / 株式会社CACL代表


■【期間中イベント③】「芸術は”フラグメント”をいかにつなぎ合わせるか?」

特にCACLが注力してきた「フラグメント(破片)」などのテーマを中心に、芸術分野の中心で幅広く活躍をしてきたお二人とともに、芸術の社会的意義・可能性について考察します。

概要

  • 日時:1月19日(月)19:30〜20:30(19:00受付開始)

  • 募集人数:15名

  • 価格:無料

  • 応募フォーム:https://forms.gle/e86gHmYFGZEheDRj8

    ※応募多数の場合は抽選の上、当選者にのみ年内にご連絡予定です。

登壇者

(左)ロバート キャンベル / 日本文学研究者
(中)橋本 麻里 / 学芸プロデューサー
(右)奥山 純一 / 株式会社CACL代表


■関係者からのコメント

奥山純一・CACL代表

昨年からコラボレーションさせていただいている永山祐子建築設計の若手建築家である松井陸さんと現代アーティストの山田康平さんが運営されているAWASE galleryから、コラボ企画のお話をいただき、展示をさせていただくことになりました。これまでも活動を共にし、わたしたちの活動をご理解いただいている方からのお誘いだったので、大変嬉しかったです。活動を開始して2年半。これまでRediscover projectやKAKERAなどのブランドを展開してきましたが、CACLとしてこれまでの活動を振り返る企画はこれがはじめて。今回はワークショップやトークセッションを中心に、作品の展示販売を行います。企画全体として、来場される皆さんとの関係性を問うような内容にもなっています。来場される方の中には、アート好きなギャラリーによく足を運ばれる方もいれば、普段はギャラリーに足を運ばれない方もいることでしょう。建築家とアーティストが運営する他にはない空間で、そこに余白があるからこそ生まれる”場”そのものを楽しんでいただけたら幸いです。

松井陸・AWASEgallery代表

CACL奥山さんとAWASEgalleryが直接関わるきっかけとなったのは、2025年9月に弊ギャラリーにて開催された永山祐子個展「確かにありそうなもの」にて展示作品をチャリティーオークション(※能登半島地震で倒壊した家屋の瓦の回収と保管に関する支援)でした。1月で能登半島地震から2年ということもあり能登で活動されている奥山さんにお声がけしました。本展は作品展示に加え、多様なテーマでのトークショーやワークショップを実施します。工芸や歴史、価値観や意識の“カケラ“が繋ぎ合わさり様々な“カタチ“を作り上げているCACLの活動をお届けします。

中村幸介・展示ディレクター

CACLの活動の原点には、社会的分断に対する当事者意識があり、それ故にピュアに輝く制作の数々が特徴的です。尖った端部を削り落とすことなく受け入れる彼らの制作の過程からは、カケラそのものに対する愛情と、社会の繋ぎ目をデザインする力を感じます。カケラを繋ぎ合わせるためには、その形自体を理解するだけでなく、カケラとカケラの関係を捉え、全体の造形を想像する事が要求されます。能登に根ざす彼らの手つきからは、まさに私たち自身がその関係にあるように思わせる。展覧会のタイトルは、このような制作風景からヒントを得ています。


■AWASE galleryについて

東京・新宿三丁目にある「Awase gallery」は、アーティストが自由に挑戦し、新たな表現を試みることができるギャラリー/アートスペース。作品と作家の境界が曖昧になりつつある現代において、「Landscape(風景)」という曖昧で多義的なテーマをひとつの軸とし、ここ新宿の地で、空間や構造と深く関わるアーティストや建築家を紹介しています。

公式サイト:https://awase-gallery.com/


◾️POPAP編集部より

失われたものを惜しむだけでなく、そこから生まれる新しい関係性を探る展示。「壊れたから捨てる」だけではなく、形を少し変えながら、大切なものをずっとそばに置いておける可能性に出会えるかも。


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