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普遍的な愛の形を表現するBANBUの個展「LGBTQ+ME」をbetween the arts galleryにて開催


  • between the arts gallery 〒106-0046 東京都港区元麻布2-2-10 Minato City, Tokyo, 106-0046 Japan (map)

普遍的な愛の形を表現するBANBUの個展「LGBTQ+ME」をbetween the arts galleryにて開催

アート領域で様々なDX推進事業を手掛ける株式会社between the artsは、自由かつ普遍的な愛の形をテーマに作品を発表するBANBUによる個展「LGBTQ+ME」を、8月24日(水)から9月8日(木) までの期間、港区元麻布にあるアートギャラリー「between the arts gallery」にて開催いたします。

本企画は、2021年に開催された一般社団法人日本アートテック協会主催のアートコンペティション「100人10(読み:てん)」において、between the arts賞を授与した7名の作家の個展を順次開催するもので、その第二弾となります。

日々受け取る情報によって、「多様性」への理解が深まる環境がこれまでより作られていても、私達の心情に影響を与えるのは体験だと感じています。「LGBTQ+ME」と題した本展では、BANBUが描く丸いフォルムに、三つの目を持つ一見奇妙でもあるキャラクターが、どこからか「愛」や「優しさ」、そして「懐かしさ」と「悲しさ」を訴えかけ、鑑賞者の心情を揺さぶる体験を提供します。

愛は形を変え、国籍、政治、年代、そして性別の境界線を超えながら人々の心にあり続けます。そして、百人の顔が曇っていても、一人の信念があればそこに愛は生まれます。「LGBTQ+ME」では、鑑賞者一人一人に、この“+ME”の部分を作品を通して想像してほしいという、作家の強く勇気のある想いを感じ取っていただけると幸いです。

開催に寄せて作家からのメッセージ

「LGBTQ+ME」と題した本展は、私が普段、性的マイノリティーとして生活していく中で目に触れる恋愛映画や絵画などから生まれた疑問と、異性愛者間ではされることのない愛のカテゴライズやラベル付けのような”LGBTQ”という言葉に違和感を抱いたことがきっかけになっています。そこに+ME を付け加えることで、愛というのはもっと“自由な形”であって、個人個人で変化していく物、さらには誰にもカテゴライズされることのない普遍的な愛の形になることをテーマにしました。

展示作品は全て花をモチーフにしたシェイプドボードにペインティングしており、キャラクターが悩み、葛藤しながら愛を育んでいく様子を1枚1枚題材を変えて描きました。そして、花という繊細で短命な美しさを無垢な愛とし、それらに愛の記憶を絵描き、並べることで愛のお花畑のような展示ができるのではないかと考えました。

また“キャラクター”というのは本来断定するはずの詳細的主観を取り除き、人間でも動物でもない生物を描くことにより、性別や種族、宗教などに囚われることのない普遍的な愛を表現できる手助けになると思っています。このキャラクターが、見る人によって、その主観を変化させ、愛を普遍的なままに、自由に美しい形のままココロの何処かに置いておける余白を作り出せていればとても嬉しいです。

(BANBU)

■開催概要

・展覧会名:「LGBTQ+ME」
・出展作家:BANBU
・期間 : 2022年8月24日(水) 〜9月8日(木) ※会期中は休館日なし
・営業時間:12:00 ~18:00
・会 場 : between the arts gallery
・住所:〒106-0046 東京都港区元麻布2-2-10

■作家プロフィール

BANBU
https://artworks.am/BANBU_DAISHI

1996 年愛知県生まれ。三つ目のキャラクターモチーフを描く作家。
幼少期は衛生放送で見ていた海外アニメーションから海外、主に欧米に強い憧れを持ち、芸術に触れることはなかったが、本能的に絵を描くことと、キャラクターのぬいぐるみを使って自分のお話を作る人形遊びを好んだ。高校を卒業するまで特に絵画に触れた記憶はなく、感覚で選んだ玩具製造会社のデザイン課への就職をきっかけに上京。デザインを仕事にしていく中でイラストや、絵に触れていくことになる。そこから表現者に強い憧れを持ち、退職後、東京デザイナー学院アート学科に入学。恩師を通じて出会った奈良美智やアンディ・ウォーホルを中心としたポップアートシーンに影響を受けたこともあり、幼い頃から憧れていた留学を、1年間カナダ、アメリカにて経験。帰国後、2019 年春から東京を活動拠点として作家活動を始める。

作品は三つの目を持つ緑のキャラクターを主に描く。自身の性的マイノリティーの立場での経験や悩みの視点を元に、人間(現実世界の生物)ではないモチーフを使って「愛」や「性」をテーマにする。それによって、作品にする上で性別などによる部外者を作ってしまいがちなテーマを、よりフラットな目線(3人称視点)で捉え、愛の多様性の大切さ、美しさ、本質を表現する事を目指し創作活動をしている。


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